こんにちは。
兵庫県川西市内に築35年の中古住宅をリノベーションしたモデルハウスがある、りのべイズムです。
少し前のブログで、お家の室内壁の一面だけ色やデザインの違う壁紙を貼る「アクセントクロス」について書きました。
近年、住宅のインテリアにおいて「アクセントクロス」を取り入れるケースが増えてきています。
壁の一部に色や柄の違うクロスを貼ることで、空間にメリハリを与え、デザイン性を高める手法は確かに魅力的です。
しかし一方で、あえてアクセントクロスを使わず、全体をシンプルなクロスで統一することで得られるメリットも数多く存在します。
この記事では、アクセントクロスを使わない室内の利点について、デザイン性・暮らしやすさ・将来性の観点から掘り下げてご紹介します。
1. 空間が広く見える効果
アクセントクロスを用いると視線が特定の壁に集中し、確かに印象的な雰囲気を演出できます。
しかしその一方で、壁の色や柄の切り替えによって「境界線」が強調され、空間が分断されて見えることがあります。
特にマンションやコンパクトな戸建住宅などでは、壁の色の変化がかえって圧迫感を与える場合もあります。全面を同じクロスで統一することで、壁面が連続的につながり、広がりを感じやすくなるのです。
例
- 6畳の寝室:全て白系のクロスにすると、実際よりも広く明るく見える。
- LDK:壁の切り替えがないため、空間全体が一体感を持ち、視覚的に広さを強調できる。

2. インテリアの自由度が高まる
アクセントクロスを取り入れると、その色や柄に合わせて家具・カーテン・照明などをコーディネートする必要が出てきます。最初は統一感があって素敵に見えるかもしれませんが、後から家具を買い替えたり、インテリアのテイストを変更したくなった時に制約となることがあります。
一方で、壁をシンプルなクロスで統一しておけば、インテリアの自由度は格段に高まります。
北欧風・モダン・ナチュラル・ヴィンテージなど、どんなテイストの家具でも調和しやすく、模様替えを楽しみやすいのです。
メリット
- 季節ごとにファブリックや小物を入れ替えやすい。
- 流行に左右されにくく、長期的に住み心地を維持できる。
3. 将来的なリフォーム・売却に有利
住宅は長く住むものですから、10年20年と経つうちにライフスタイルも好みも変わっていきます。
また、将来的にリフォームや賃貸・売却を考える場合もあります。
アクセントクロスは個性的であるがゆえに、人によっては好みが分かれやすい点がデメリットになり得ます。購入検討者が「この色や柄はちょっと合わない」と感じてしまえば、内覧時の印象が悪くなることもあります(もちろん新しく住む方がリフォームを前提にする場合もありますが)。
逆に、シンプルでニュートラルなクロスに統一しておけば、誰にとっても受け入れやすい空間となり、リフォーム時も大がかりな手直しが不要です。賃貸市場においても「無難なデザイン」の方が幅広い層に好まれる傾向があります。
4. 経年劣化や汚れが目立ちにくい
アクセントクロスには濃い色や柄物が使われることが多いですが、経年劣化や部分的な汚れが目立ちやすいというデメリットがあります。例えば、子どもが小さな頃についた汚れや、日焼けによる色あせがあると、壁全体のバランスが崩れてしまうことがあります。
一方、白やベージュ系などシンプルなクロスで統一していれば、多少の汚れや色の変化があっても全体的に馴染みやすく、見た目の違和感が少なくなります。補修や張り替えも容易で、費用面でもメリットがあります。
5. 心理的に落ち着ける空間をつくりやすい
人間の心理は色や柄に大きく影響を受けます。アクセントクロスによって刺激的な空間を演出できる一方で、派手な色や模様は長時間過ごすうちに疲れを感じることもあります。
特に寝室やリビングといった「くつろぎたい空間」では、あえてアクセントを設けない方が心理的に落ち着けるケースも多いです。壁の主張を抑えることで、自然光や照明の効果が際立ち、よりリラックスできる雰囲気を演出できます。
6. コスト削減につながる
アクセントクロスは通常のクロスよりも単価が高い場合があり、施工の手間も増えるため、費用が割高になることがあります。全てをシンプルなクロスで仕上げれば、その分初期費用を抑えることが可能です。
また、将来のメンテナンスにおいても「同じクロスで統一している」ことで、部分的な修繕が簡単にできるというメリットがあります。複雑な柄や特殊な色を選んでしまうと、同じ商品が廃盤になって補修が難しくなることもあるため、無難なクロスの方が長期的に安心です。
まとめ
アクセントクロスは確かに魅力的な手法ですが、あえて使わないことで得られるメリットも数多く存在します。
- 空間を広く、明るく見せられる
- インテリアの自由度が高い
- 将来的なリフォームや売却に有利
- 汚れや劣化が目立ちにくい
- 心理的に落ち着ける空間になる
- コスト削減につながる
つまり、アクセントクロスを使わない選択は「シンプルだからこそ長く快適に暮らせる住まいづくり」に直結しているのです。
住まいは毎日を過ごす大切な場所。
アクセントクロスがいいか悪いかという話ではなく、好みの問題でもあります。
アクセントを入れることで心地よく暮らせるのであれば、
それだけでも入れる意味があると思います。
ただ、短期的な流行やデザイン性だけでなく、将来の生活スタイルや維持管理のしやすさまで見据えて選ぶことが大切だと思います。
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