
こんにちは。
兵庫県川西市内に築35年の中古住宅をリノベーションしたモデルハウスがある、りのべイズムです。
11月に入り、寒さが本格化する季節を前に、住宅の断熱化・省エネ化を目的としたリフォームのご相談が目立ってきています。
特に「窓まわり」の改修には関心が集まっており、その背景には国が実施している大型補助制度である「住宅省エネ2025キャンペーン」があります。
制度の締切が近づいているため、駆け込みの問い合わせも増えている状況です。この記事では、制度のポイント、窓リフォームのメリット・注意点などについてご紹介します。
1.「住宅省エネ2025キャンペーン」とは
まず、この補助制度の概要を整理しておきましょう。
- 「住宅省エネ2025キャンペーン」は、国土交通省・経済産業省・環境省の3省が連携し、既存住宅およびリフォーム工事を対象に、省エネ・断熱化を促進するための補助金制度です。
- 特に「断熱窓」の導入を強く支援する「先進的窓リノベ2025事業」が位置付けられており、1戸あたりの補助額が最大200万円という高額支援となっています。
- また、窓の断熱改修に加えて「開口部の断熱改修」「躯体(壁・床・天井など)の断熱改修」「エコ住宅設備の設置」などを含む「子育てグリーン住宅支援事業」も併用可能で、リフォーム全体で省エネを図ることができます。 (参考:https://www.lixil.co.jp/shoenehojokin/2025/?utm_source=chatgpt.com)
- そして重要なのは、 補助金申請の締切・予算消化の早期終了リスクがあるということ。
例えば、既に一部事業では予算上限に達し受付終了となったものも報告されています。
このように、制度としては「今、窓・開口部を含めた断熱リフォームを申請できる好機」であり、
且つ「締切・予算上限が近づいてきている」ため、急ぎ動くメリットがあります。
2.なぜ「窓リフォーム」が今、注目されているのか?
次に、なぜ窓リフォームへの相談が増えているのか、その背景を探ってみましょう。
(1)窓は住まいの熱の出入りが大きい
住宅における熱の出入り(熱損失・熱取得)は、実は壁や屋根だけでなく「開口部=窓・サッシ/ドア」が大きな部分を占めています。昔ながらの単板ガラス・アルミサッシでは、外気との温度差・風による影響・夜間の放熱などで、冬の暖房効率が落ち、夏の冷房負荷も増えてしまいます。
一方で、複層ガラス(いわゆるペアガラス)やLow‐Eガラス、断熱サッシに替えることで、熱貫流率(熱が伝わる力)を低く抑えられ、快適性向上・光熱費削減の効果が期待できます。
(熱貫流率の値が低ければ結露しにくいガラスだと考えて下さい。)
(2)暮らしの快適性・健康・省エネの観点から波及
近年、住まいの快適さ、健康な暮らし、さらに光熱費・CO₂削減といった観点から「断熱」「気密」「換気」が重視されています。窓をリフォームすることで、
- 冬の寒さ・結露・カビ発生の軽減
- 夏の暑さ・日射熱のコントロール
- 室内温度が安定することでヒートショックのリスク低減
といったメリットが得られやすいです。特にご高齢の方や小さなお子さまがいる家庭では、窓改修が暮らしの質に直結します。
(3)補助金制度の追い風
冒頭に紹介した「住宅省エネ2025キャンペーン」を含め、窓改修が補助対象となっている制度が整備されていることが、相談増加の大きなきっかけとなっています。補助をうまく利用すれば、自己負担を抑えて断熱性を向上させることが可能です。リフォーム会社・工務店でも「窓改修+補助金活用」の提案が増えています。
(4)締切・予算消化のタイミング
制度の締切/予算上限に達すると申請受付が終了するため、「今年中/年度内に実施したい」という相談が増えています。特に11~12月は、寒くなる前に窓改修を済ませたいという動きも活発です。補助金申請・工事着手のタイミングを見据えている方が多く、ご相談が急増している理由の一つです。
3.窓リフォームで押さえておきたいポイント
窓の断熱リフォームに当たって、成功させるためのポイントを整理します。
(1)何をどうリフォームするかを明確に
窓リフォームには様々な選択肢があります。例えば:
- 単板ガラスから「複層ガラス(ペアガラス)」に交換
- 既存サッシを活かして「内窓(二重窓)・インナーサッシ」を設置
- サッシそのものを断熱性・気密性の高い枠に交換
- Low‐Eガラス、アルゴンガス入りガラス、さらには真空ガラスなど高性能ガラスを採用
これらの違いやメリット・コストを理解し、「自宅にはどれが適切か」を検討することが大切です。例えば、複層ガラスなら「ガラス×2枚+中空層」の構造で、熱伝導を抑える仕組みがあります。

(2)断熱性能だけでなく「開口部全体」を見る
窓本体(ガラス・サッシ)だけでなく、開口部まわり(枠・壁との取り合い・気密処理・遮熱・日射対策など)も性能に大きく影響します。たとえば、サッシ枠や取り付け部に隙間があると、せっかく高性能ガラスを入れても冷気が入り込む・暖気が逃げるということが起き得ます。リフォーム時には、窓と枠・壁との取り合いや断熱材・気密処理もチェックすることが重要です。
(3)補助金申請の条件を確認しておく
「住宅省エネ2025キャンペーン」を活用するには、対象製品・施工要件・申請期限などが決まっています。例えば:
- 補助対象となる窓・ガラス・サッシの性能基準がある。 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES+1
- 申請には工事の着手時期や契約・交付申請の予約が必要。期日を過ぎると対象外になるケースあり。 環境・省エネルギー計算センター | 環境省エネセンター+1
- 補助額は工事内容や性能グレード、併用する制度によって変わる。自己負担額・工事費・補助率を工務店と十分に相談した方がいいです。
(こうした条件を事前に確認しておくことで、申請時のトラブルや顧客の負担増を防ぐことができます。)
(4)タイミング・スケジュールを早めに進める
補助金制度は「予算枠に達し次第終了」という仕組みです。制度サイトでは「予算消化状況によって受付早期終了の可能性あり」との記載があります。 住宅省エネ2025キャンペーン〖公式〗+1
そのため、窓改修を検討するなら「まずは補助金の予約」→「契約・工事着手」→「申請」という流れをなるべく早く動かすことをお勧めします。特に年内を目途に工事を終えたい場合、今この段階で相談を始めるのが理想です。
(5)長期視点でのメリットを訴求
窓改修は初期費用がかかるため、「投資」っぽく感じられる場合もあります。ですが、断熱性能を高めることで以下のような長期メリットがあります:
- 冬期暖房・夏期冷房のエネルギー消費削減 → 光熱費減少
- 快適性・健康性の向上(温度ムラ・結露・カビ対策)
- 建物価値・長寿命化(断熱化が建物の劣化防止にもつながる)
- 補助金による負担軽減+早期の光熱費削減による回収性
これらの観点をお客さまに丁寧に説明すると、窓改修の納得度が高まります。

4.具体的な相談パターンとご提案例
ここでは、窓リフォームの典型的な相談パターンをいくつかご紹介します。
パターンA:戸建住宅・築20年以上・単板ガラスの窓が多い
「リビングの窓が冬冷える」「朝起きると結露がひどい」「冷房が効きにくい…」といったお悩みを持つケースです。

→この場合、「既存サッシをそのまま活かして内窓(インナーサッシ)+複層ガラス(Low‐E仕様)を設置」することや「サッシ+ガラスを断熱性能の高い製品に交換」することなどを検討できます。
補助金「先進的窓リノベ2025事業」を活用すれば、窓改修に対して高額補助が見込めるため、自己負担を抑えつつ断熱アップが可能です。
実際に、私ども(りのべイズム)でも断熱アップを含めたリノベーション工事が来週から始まりますが、
このお家は大きい分窓の数も多いので、見込んでいる先進的窓リノベの補助金も100万円程度あります。
パターンB:子育て世帯・将来を見据えた長寿命リフォーム
子どもが小さい、あるいはお年を召したご両親と同居という状況では、住まいの快適性・温熱環境・安全性を早めに整えたいという相談があります。窓の断熱改修+浴室高断熱、給湯設備の省エネ化という“複合改修”を制度併用で行うことで、補助金枠をフル活用しつつ、住まい全体の性能アップを図ることができます。制度名称「子育てグリーン住宅支援事業」も該当するため、窓だけでなくトータルな視点でご提案が可能です。
ご家庭によってさまざまな課題やお悩みがあると思います。
ひとつ言えるのは、家の構造や窓の性質による寒さや暑さに耐えていても、
いつまでたっても改善しない、ということです。
我慢を続けて体を壊す可能性を大きくするのであれば、いま動いた方が長期的な目線でずっといいと思います。
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