りのべイズム コラム

日本の耐震技術の進化:関東大震災から現代まで

こんにちは。
川西で戸建て住宅のリフォーム・リノベーションをしているりのべイズムです。

9月1日は「防災の日」。これは1923年の関東大震災の日でもありますね。
今年はちょうど100周年ということで、テレビなどでも関東大震災を振り返るような番組をやっていました。
地震があるだけでも怖いのに、関東大震災では火の粉による火災の延焼多かったそうで、
どれほど恐ろしかったことかと思います。

この地震の多い国では、大きな地震が起こるたびに技術や耐震基準が見直されてきました。
今回は関東大震災から100年という節目に、日本の耐震技術の発展に大きな影響を与え、現代の建築物が地震に対してどのように耐えるようになったのかを、住宅に限らず、ざっくりとですがご紹介します。

関東大震災(1923年)

関東大震災は、1923年9月1日に関東地方を襲った大地震で、震源地は東京湾でした。
この地震は、約7.9のマグニチュードを持ち、多くの建物が崩壊し、火災も大規模に発生しました。この震災により、約14万人が死亡し、多くの人々が家を失いました。

初期の耐震技術

関東大震災の直後、日本政府は耐震建築の必要性を認識し、新しい建築基準を制定しました。
初期の耐震技術は、鉄骨やコンクリートの使用を増やすなど、建物の強度を向上させることに焦点を当てました。
また、地震時の揺れを吸収するための「揺れる基礎」などのアイデアも生まれました。

高度経済成長期の技術革新

1950年代から1960年代にかけて、日本は高度経済成長期を迎え、建設業界も急成長しました。この時期には、鉄筋コンクリートの技術が進化し、高層ビルや大規模な構造物が建設されるようになりました。また、地震計や振動制御技術の研究も進み、耐震性の向上に寄与しました。

近年の技術革新

現代の日本では、地震に対する技術革新が継続しています。特に、地震の発生を予測するためのセンサーシステムや、建物の揺れを制御するためのアクティブ制振装置が導入されています。また、高耐震性の建材の開発も進行中で、新しい建築物は地震に対して非常に強いものとなっています。

まとめ

関東大震災から現代までの耐震技術の歴史を振り返ると、日本は地震に対する優れた技術を発展させてきました。過去の震災を教訓に、建築基準の見直しや技術革新が行われ、日本の建物は地震に対して安全性が高まりました。今後も、地震に強い社会を築くための研究と努力が続けられるでしょう。

地震の多い国である日本が培ってきた耐震技術は、世界中で注目され、他の地域でも活用されることが期待されています。地震への対策は永遠に必要であり、日本の経験と知識は、地震被害の最小化に向けた貴重な資産です。

りのべイズムでは、リノベーション工事の際に耐震工事と断熱工事を併せてされることをお勧めしています。このような(壁を剥がさねばできないような)大規模な工事は、一旦生活がスタートしてしまうとなかなか取り掛かるタイミングがないので、折角の工事の機会に是非、快適な間取りなどだけでなく危険を伴うお家のままにせずに安心して暮らして頂くために、同じタイミングですることがベストだと考えるからです。

りのべイズムでお勧めしている耐震基準は、震度6強の地震がきても倒れないことを目指して、
工事前と工事後の耐震診断を数値で表し、お客様に分かり易い様にご報告しています。
川西市で一番多いお悩みは「家が寒い」ということで、断熱のご相談が多いです。
一方で日頃は意識していなくても地震に強い家にするということも、寒さから身を守り健康的な生活を送る事と同じくらい、もしくはそれ以上に大切な事ですね。

せっかく過去の災害から学んで技術や耐震基準を上げていても、
それを適用しなければ意味がありません。
この機会に、防災のこと、お家の耐震のことを真剣にお考えいただければと心から思います。

P.S. りのべイズムの川西モデルハウスでは、耐震工事に使う金物のサンプルなども実際にご覧いただけます。ご興味のある方は、お家のリノベーション全体のことについてのご相談などと併せて、
どうぞお気軽に見学予約をなさってください。